Wednesday, December 5, 2012

理想的な悪


「地獄への道は善意で敷かれている。」
 
最近、「デスノート」というアニメを見ました。簡単に言えば、「デスノート」は理想的だけど傲慢な少年が生死を操る能力を得たらどうなるかという話です。正義とか死刑について、色々な面白い問題が出て来ます。悪人を皆殺したら、世界はもっといいところになりますか?誰がその悪人を判断すべきですか?「正義」というのは具体的になんですか?

私はこの質問にはっきり答えられませんが、このアニメマンガは本当にこの深いトピックについて考えさせてくれました。でも私にとって、この多くの深い問題の中で、一番面白いのはこの「理想的な悪」についてです。
デスノートの主人公はどうやって無罪の高校生から狂気の殺人者になりましたか?
「デスノート」の主人公の性格的欠陥は善意と傲慢の結合だと思います。実は、この考えは上の格言と一緒に、「専制的権力は人を完全に堕落させる」という諺もよく現れている思います。歴史を通じて、これが何回も起こりました:誰かが理想主義的な意図で権力を握ったが、主権を持った後、権力に狂ってしまいました。 

私にとって、この「理想」の性格的欠陥は本当に怖いと思います。何かいいことをしようと思って、本当に悪いことをするのは恐ろしい考えだと思います

5 comments:

  1. 全く同感。
    「必要悪」という言葉がありますよね。「戦争は平和を得るための必要悪だ」・・・とか。
    いやいや、戦争って明らかに悪いことだし。勝ち負けなんて無いし、憎しみと復讐と嘆きを繰り返すばかりだし。
    でも、国家は正義と主張することのために戦争をするわけです(もちろん、それ以上に国益が最も優先されているのでしょうが)。
    一応、わかりはするのです。「必要悪」も「必要」なのだと。
    でも一方で、でも「悪」は「悪」じゃんとも思うのです。

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  2. あ、「デスノート」を見るなら、実写版の映画もどうぞ。
    私はアニメより実写版の方が好きです。
    主演の役者2人は若いながらも実力者だし、CGとの合成場面も素晴らしい。
    でもって、もしキラ役の役者(藤原竜也)の舞台を見る機会があったら、是非見てください。彼の舞台での演技は本当に素晴らしい。若いのに圧倒されます。

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    1. お勧めありがとうございました!マンガもアニメも見たことがありますが、映画はまだ見たことがありません。多分この冬休み見ます!

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  3. 理想的な欠陥がある主人公だからこそ、この話がこんなに非常に成功が出来たと思います。ライトがすごく悪いことをしても、視聴(あるいは読者)は彼の動機がいつも分かるはずだからです。これによって、ケリスさんが書いたように、誰でも力を持っていたら、ライトのようにする可能性があるというメッセージがあると思います。

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  4. その通りです。どうして我々はいつも独裁者を批判しているかというと、「専制的権力は人を完全に堕落させる」だからでしょう。実は、独裁者政府も理想的な国を建設したいと思っているかもしれませんが、権力が溢れた後、権力の制約がないことは問題になります。

    どんな権力を持つ時、制約がなければなりません。それは社会の公平を保証する必要な手段だと思います。

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